ITパスポート試験
2012年8月24日
情報処理技術者試験が平成21年度に大幅に改革されるに伴い、新しく創設された国家試験で、初級システムアドミニストレータ試験の後継試験として捉えられているが、その本質が職業人が共通に備えるべき情報技術の基礎知識を測るための試験であり、「情報技術の知識を活用し付加価値を生み出す視点」「ネットワーク社会において安全に活動するための基礎知識」「企業のコンプライアンス向上に資するための基礎知識」が求められており、そのために、廃止された初級シスアドと比べると難度は低くなっている。
受験資格は、特に規定はなく誰でもが受けることのできる国家試験で、ITパスポートの取得者は、ITやビジネスに関する一般常識を持っており、一通りのコンピューター関連の操作ができ、適切な情報の取扱や処理ができる人であると認識される。
この試験のメリットは、難易度があまり高くないわりに、合格者には一時金・資格手当などといった報奨金制度を設ける企業や就職の際に試験合格を考慮する企業など、多くの企業から高い評価を受けていること。
試験を受けるには5,100円(消費税込み)かかり、全国47都道府県で実施されている。
試験内容
試験時間 | 165分 |
出題形式(四肢択一式) |
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出題数(全100問) |
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出題分野内訳 |
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- ストラテジ系(戦略)
- ・企業と法務(企業活動、法務)
- ・経営戦略(経営戦略マネジメント、技術戦略マネジメント、ビジネスインダストリ)
- ・システム戦略(システム戦略、システム企画)
- マネジメント系(管理)
- ・開発技術(システム開発技術、ソフトウェア開発管理技術)
- ・プロジェクトマネジメント(プロジェクトマネジメント)
- ・サービスマネジメント(サービスマネジメント、システム監査)
- テクノロジ系(技術)
- ・基礎理論(基礎理論、アルゴリズムとプログラミング)
- ・コンピュータシステム(コンピュータ構成要素、システム構成要素、ソフトウェア、ハードウェア)
- ・技術要素(ヒューマンインタフェース、マルチメディア、データベース、ネットワーク、セキュリティ)
配点 | 1000点満点 |
合格基準 | 次の両方を満たした場合に合格
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