新入社員の初任給、引き上げ

新入社員の初任給を引き上げる企業が相次いでいるようですよ。

初任給グラフ

大成建設では、今春の新入社員の初任給を前年より1万円上げ、大卒は25万円、院卒は27万円となり、この賃上げについては「建物やインフラの安全を守るためには技術職の確保が不可欠」と説明しており、建設業界では人手不足が慢性化、「業界としての魅力も高めたい」ということで、鹿島も初任給を大卒、院卒ともに5千円上げるのだとか。

また、警備大手のセコムも今春、初任給を一律3千円アップし、広報担当者は「コロナ後を見据えた。通信やセンサーを使った機械警備が主力になっており、研究開発など技術者を強化したかった」と話ています。

さらに7年ぶりに初任給を引き上げたのは空調大手のダイキン工業で大卒は23万5千円と1万円アップし、広報担当者は「優秀層の人材を獲得するため」と話しており、換気ができるエアコンの売り上げが好調なダイキンでは22年3月期決算は売上高、営業利益とも過去最高を見込んでいるのだとか。

また、コロナ禍の逆風を受ける小売業でも、初任給アップの動きはあり、エイチ・ツー・オーリテイリング傘下の阪急阪神百貨店は、1万円引き上げて22万2千円にし「ベースアップなどで社員全体の給与が上がる中、初任給の賃金体系を見直した」たようで、3月期決算は10億円の営業赤字を見込むが、人材への投資を重視するようですね。

コーエーテクモホールディングスは各グループ会社の正社員を対象に、大卒初任給を5万6000円増額、月額29万円にするようで、バンダイナムコエンターテインメントと並び、大卒初任給ではゲーム業界で最高水準になるようで、これというのも2021年度の業績が好調なためで「最大の功労者である社員の活躍に報い、更なる飛躍に向けた就業環境を整える」としており、ゲーム業界では、カプコンも社員の年収を平均3割引き上げるなど賃上げが相次いでいます。